今回は阪神の優勝を語る上で避けられない話題を、中国語の知識と絡めて紹介したいと思います。
1985年に阪神が優勝した際、球団の優勝に湧き上がった一部のファンが、当時の功労者のランディ・バース氏に似ているという理由で、ケンタッキー道頓堀店のカーネル・サンダース像を持ち出し、胴上げの末に道頓堀川に投げたことは、かなり有名ですね。のちに阪神の成績が低下したことから、この出来事は「カーネル・サンダースの呪い」として有名ですが、中国語のWikipediaにもまとめられており、ページの名前は「肯德基爷爷诅咒」となっています。
「肯德基」は中国語でケンタッキーという意味です。次に「爷爷」はお爺さんという意味で、漢字も日本の漢字で表すと「爺爺」になります。つまり、中国ではカーネルおじさんは「ケンタッキーお爺さん」と呼ばれているというわけです。最後に「诅咒」は呪いという意味なので、中国では「カーネル・サンダースの呪い」は「ケンタッキーお爺さんの呪い」と呼ばれています。
日本では「カーネルおじさん」または「カーネル・サンダース」の呼称が一般的ですが、中国語だと「肯德基爷爷」または本名のハーランド・サンダースから「哈兰德・桑德斯」と呼ばれるため、カーネルの名称は中国ではあまり用いられていないようです。
中国語でもまとめられてしまっているあたり,外国でもかなり有名な出来事になってしまいましたが、これもケンタッキーとカーネル・サンダース氏の有名さと、フライドチキンが世界中で親しまれているからなのではないかと、私は思います。何はともあれ、阪神優勝おめでとうございます!
Written by 髙野