WeChat Pay とは
中国のテクノロジーギガントであるTencentによって開発された支払いシステムで、中国国内では非常に普及しています。WeChat Payは、WeChatという中国最大のメッセージングアプリの一部として統合されており、利用者数が10億人を超える巨大なユーザーベースを持っています。
日常の消費だけではなく、お年玉を配ったり、飲み会の割り勘払い、公共料金の支払いなど様々なシーンで活用されています。また、オンラインでの支払いも可能です。中国で生活するには不可欠だっと言っても過言ではないと思います。
以前の投稿で「特区旅遊(E)ビザ」(特区旅游签证)をご紹介いたしましたが、日本での事前申請不要で、渡航してから現地で申請できる一方、支払い方法はキャッシュレスのみです。そこで、事前にWeChat Payを登録すれば、現地での支払いはスムーズになるでしょう。
中国の銀行口座がなくても利用可能
これまでWeChat Pay(微信支付)は中国の銀行口座を持たないと使えい状況だったため、観光客や初めて中国渡航する方にとっては不便でしたが、近年、国際クレジットカードと紐づけできるようになりました。筆者も早速試し、スムーズに設定できました。
設定する前に準備するもの
パスポート(本人確認のため、パスポートの写真をアップする必要です)
- WeChat Pay機能を有効化する
- SMS受信できる携帯番号(日本の番号でも利用可能です)
設定方法
筆者は下記の記事を参考して設定しました。
注意点
1.関連機能の有効化設定が必要
WeChatアカウントは中国大陸(+86)以外の番号で作成された場合は、WeChat Pay関連機能は初期設定で「無効」となり、メニューに表示されないため、有効化設定が必要です。有効化設定方法は下記のスクリーンショットをご参考いただければと思います。
2. 一般の決済に問題がないんですが、他人へ送金・お年玉の機能が使えない。
2024年2月19日現在、筆者が確認したところ、クレジットカードの設定はできますが、日本の銀行のキャッシュカードの設定はまだできていないようです。そのため、一般のコード決済、オンライン決済には問題がないですが、他人への送金はできないです。
3. 手数料が発生する場合があります。 1回の取引額が200人民元以下の場合、手数料は免除されます。
1回の取引額が200人民元を超える場合は、3%の手数料が発生しますのでご注意ください。
4. 日本国内で利用できない報告があります。
中国国内での支払いは無事に行われましたが、日本のコンビニなどでWeChat Payを使おうとしたところ、使えなかったとの報告を受けています。
まとめ
中国では現金使えないわけではありませんが、キャッシュレス決済が非常に普及されているため、これから中国へ渡航する予定の皆さんは、事前に設定しておいた方が現地での動きがよりスムーズになるでしょう。次回の投稿では、コード決済利用の際によく使われる中国語フレーズをご紹介する予定です。どうぞお楽しみください。
筆者 深圳大学東京校 高