以前の投稿で「WeChat Payの設定方法」について紹介させていただきました。ところで、前日は筆者が中国へ一時帰国し、現地でWeChat Payを使った際にいくつか気づいたところがあって、皆様に共有したいと思います。
1.実店舗だけではなく、ネットショッピング、タクシー配車アプリでの支払いも可能
今回は改めて中国でのキャッシュレス決済の普及率にびっくりしました。約1週間の滞在で、現金を使うケースが一度もなかったです。また、実店舗だけではなく、現地で有名なECサイトである淘宝(Taobao)と京東(Jindong)で買い物をしたところ、決済の際に日本で発行されたクレジットカードでの支払いは成功しました。
買い物以外に、タクシーの配車でも多く使いました。「高徳地図」というナビゲーションアプリで、目的地までのルートを検索した後に、ワンクリックでタクシーの配車もできます。待ち時間十数秒配車成功し、約2分~10分でタクシーが目の前に来ました。ナンバープレートを確認し乗車したら携帯番号の最後の4桁を運転手さんに伝えれば本人確認終了。ルートと運賃はアプリが事前設定してくれるので余計な交渉は不要です。運転士が設定したルートを離れたり遠回りしたりするとアプリがそれを検知し運転士にペナルティーを科します。運賃は信号待ちなどで少しの変化がありますが、過不足の部分はちゃんと精算されます。以前の一時帰国でタクシー利用したときのトラブルが多かったですが、今回は一切なくて本当に感動しました。
2.一日の利用上限額がある
日本で発行されたクレジットカードがいきなり外国で利用された際にセキュリティー機能が稼働し、利用停止になるとの記事を読んだことがありますが、今回は特に利用停止をされたことはなかったです。だが、検証として復路の航空券を購入しようとしたところ、「本日の上限額に達したため支払い不能」との通知が来ました。確認したところ、1日に合計3000元(約60000円)の上限額があることがわかりました。この上限額は翌日になってから自動でリセットされますので、翌日から無事に支払うことができました。
3.200元超えた支払いには手数料が発生
航空券購入の写真をご覧いただければ2950.95元の支払いで85.95元の手数料が発生したことがお分かりになると思います。前回の記事でも申し上げましたが、200元を超えたお支払いには、3%の手数料が発生するので要注意です。
4.香港で利用不可との報告
現地に行ったスタッフによると、日本で発行されたクレジットカードを引き落とし口座にした場合は、香港で支払いをした際に「利用不可」との表示が出たことがわかりました。香港・マカオでは直接クレジットカードを利用した方がいいかもしれないと思います。
まとめ
結論から言うと、日常生活での支払いは、WeChat Payで基本的にカバーできるでしょう。短期で渡航する方にとっては、現地での口座開設はできないため、大量の現金を持参するより、WeChat Payの方が便利ではないかと思います。 一方、現地で高額の物を購入予定の方は、事前に必要分の現金を為替えした方が無難でしょう。また、スマホの紛失などのトラブルに備えて、数百元程度の現金を財布に入れた方が安心できると思います。ちなみに、今回は深圳大学のサマーキャンプへご参加の学生たちは、出発前に設定し、現地で全員無事にWeChat Payを使えました。皆さんはその便利さに驚いて、事前に設定してよかったとのフィードバックをいただいております。WeChat Payで好きなものを買えた後の笑顔をどうぞご覧ください。