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深圳大学サマーキャンプ体験記:大芬油画村での一日

 2024年8月18日、深圳大学のサマーキャンプの一環として、大芬油画村を訪れる機会がありました。深圳市の宝安区に位置する大芬油画村は、世界的に有名な「油絵村」として知られています。ここでは、多くのアーティストたちが集まり、名画の複製やオリジナルの作品を手掛けています。

大芬油画村の魅力

村全体が一つの巨大なアートギャラリーのようで、至る所に色とりどりの絵画が飾られています。訪れる前は、単に絵画の複製が行われている場所だと思っていましたが、実際に足を踏み入れると、その活気に圧倒されました。アーティストたちは、自分たちのアトリエで熱心に絵を描いており、その手元で生まれる芸術作品のクオリティに驚かされます。

大芬油画村では、単に絵画を鑑賞するだけではなく、様々な画家たちが創作している姿を生に見ることができます。また、単に見るだけでなく、自分でも絵を描いてみる体験もでき、多くの人がワークショップに参加し、油絵に挑戦していました。

油絵制作の舞台裏を見学

キャンプ参加者は、いくつかのアトリエにお邪魔しました。そこで、アーティストの皆さんが油絵を制作する過程を間近で見学。特に興味深かったのは、名画の複製技術。原画に忠実でありながらも、どこかアーティスト自身の解釈が込められている点に、彼らの技術と芸術性が感じられました。

深圳大学東京校生徒と趙小勇さん

ゴッホの絵を世界で一番模写した画家として有名な趙小勇さんと共に写真撮影

大芬油画村とは?

大芬油画村(Dàfēn Yóuhuàcūn)は、中国の広東省深圳市宝安区に位置する芸術村で、特に油絵の制作と販売で知られています。この村は、1980年代末から1990年代初頭にかけて形成され、現在では世界最大の油絵制作拠点の一つとして名を馳せています。

  1. 油絵の複製と制作: 大芬油画村は、特に有名な絵画の複製を大量に制作する場所として発展しました。モネ、ゴッホ、ピカソなどの西洋の名画が、非常に高い技術で再現され、世界中に輸出されています。しかし、近年では、オリジナルのアート作品も多く制作されており、村内には数多くのアーティストが独自の作品を生み出しています。
  2. アーティストの集う場所: 村内には数千人のアーティストが住んでおり、彼らは個々のスタイルや技術を磨きながら活動しています。彼らのアトリエやギャラリーが村中に点在しており、訪れる人々はその制作過程を見学したり、直接作品を購入したりすることができます。
  3. 文化と芸術の発信地: 大芬油画村は、単なる観光地ではなく、現代中国のアートシーンの一端を担っています。ここでは、伝統的な複製技術と現代アートが融合し、アート市場の変化に対応し続けています。特に深圳の急速な発展に伴い、大芬油画村も国際的なアートの中心地として進化しています。
  4. 観光と体験: 観光客向けには、絵画の購入だけでなく、アートワークショップや見学ツアーが提供されています。訪れる人々は、アーティストたちと直接交流し、自らの手で絵を描く体験を通じて、アートに対する理解を深めることができます。

終わりに

大芬油画村での一日は、芸術の魅力を再発見する貴重な機会となりました。普段あまり絵画に触れることがない私でも、その奥深さに引き込まれました。深圳大学サマーキャンプを通じて、現地の文化や芸術に直接触れることができ、本当に充実した体験でした。

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