
2025年、深圳大学東京学院の就職センター特聘主任である清水誉氏と、豊田通商(広州)有限公司の趙赤陽副総経理が深圳大学本部を訪問されました。お二人は、大学生のキャリア形成とグローバル人材育成の最前線である深圳大学創新創業教育センター(双創センター)を視察し、その取組や成果について詳しく見学されました。

深圳大学創新創業教育センターとは?
深圳大学創新創業教育センター(双創センター)は、学生が将来の就職・起業に向けて、自ら課題を見つけ、考え、行動する力を育てるための教育拠点です。
このセンターは、中国国内トップクラスのイノベーション教育の推進機関として知られており、次のような特徴があります:
- 「思創融合」──思考力と創造力を結びつけた実践的な教育設計
- 「以賽促教・以賽育人」──ビジネスコンテストや実演を通じたスキル強化
- 起業支援インキュベーターの常設:学内にスタートアップ支援体制を整備
- 国際ネットワークとの連携:海外の大学・企業と連携した実践プログラムを実施
毎年、同センターを経て起業を果たす学生や、グローバル企業から内定を得る学生が多数輩出されており、まさに実社会に直結した“人材育成の現場となっています。
訪問時には、深圳大学側からも、双創センターのオフィス主任である呉環宇氏らが参加し、活発な意見交換が行われました。また、呉氏より、双創センターの以下のような具体的な活動が紹介されました。
- イノベーション&スタートアップに特化したカリキュラムの整備
- 学内インキュベーターの運営と起業支援
- 学生によるプロジェクトのプレゼンテーション(路演)への指導
- 国内外の大学・企業との交流プロジェクトの推進



深圳大学創新創業教育センターの主な実績
深圳大学双創センターが育んだ成果は、数値としても明確に表れています。
- 起業支援:2009年の大学生起業園設立以来、470社以上の学生起業企業を孵化し、そのうち5社は売上または企業価値が1億元(約20億円)を超えています。
- 資金援助:2020年以降、センターは累計で3,000万元(約6億円)を学生起業プロジェクトに投入し、毎年100万~200万元を30の重点プロジェクトに支援しています。
- コンテスト実績:2024年の中国国際大学生イノベーション大会では、深圳大学のチームが全国で4つの金賞と7つの銀賞を獲得し、全国第15位、広東省内で第2位の成績を収めました。
- 教育プログラム:センターは「院士領航科創訓練營」などのプログラムを通じて、学術的な視野、技術的な創造力、起業家精神を兼ね備えた高素質な人材の育成を推進しています。
これらの実績は、深圳大学が学生の就職力、起業力、そしてグローバルな競争力を育成するための取り組みが具体的な成果を上げていることを示しています。
国際的視野を持つ「開かれた教育拠点」へ
深圳大学の双創教育センターは、単なるアイデア創出や起業支援にとどまらず、学生の創造性・統合力・実践力を総合的に育むプラットフォームとして、教育の新たな形を追求しています。今後も海外の大学・企業との連携を一層深め、より開かれた・国際的なイノベーション人材の育成拠点となることを目指しています。
深圳大学东京学院としても、こうした本学本部の取り組みと連携し、学生のキャリア支援・起業マインド育成・グローバル対応力の向上を図ってまいります。