
6月11日〜13日の3日間、幕張メッセで開催された「デジタルサイネージジャパン(DSJ)」に足を運んできました。年々注目度が高まっているこの展示会、今回も最新のディスプレイ技術や映像演出ソリューションが一堂に会し、会場は非常に活気にあふれていました。

▲没入体験ができるイマーシブビジョン
トレンドは「高精細」と「省エネ」
今年のDSJで特に印象的だったのは、LEDディスプレイのさらなる高精細化。1mm未満のピッチ(画素間隔)で構成された「マイクロLED」や「ミニLED」の展示が目立ち、屋内外問わず、映像美の追求がここまで来たかと驚かされました。
また、省エネ性能やメンテナンスのしやすさをアピールするブースも多く、長期運用を見据えた提案が目立ちました。



驚きの事実:国内LEDディスプレイの約80%は深圳製
会場内で複数の業者の方とお話する中で、特に印象に残ったのが「日本国内にあるLEDディスプレイの約80%は中国・深圳で製造されたもの」という話。深圳はLED関連のハードウェア製造が非常に盛んな都市で、コストパフォーマンスと製品の多様性において、世界的にも一歩先を行っているとのことです。
日本国内でも、表には出ていないものの、実は多くの大型ビジョンや屋外サイネージが深圳製というのは、ある意味で業界の“裏事情”とも言えるかもしれません。


今後の展望
AI連携やインタラクティブ機能との統合など、サイネージは単なる「表示装置」から「体験装置」へと進化しています。今後、ますます私たちの生活の中に溶け込んでいくであろうデジタルサイネージ。その最前線を肌で感じられる、非常に有意義なイベントでした。