
中国旅行や出張を予定している人にとって、意外と見落としがちなのが「モバイルバッテリーの飛行機持ち込みルール」です。スマートフォン決済や地図アプリが当たり前になった今、モバイルバッテリーは必需品ですが、実は航空機ではリチウムイオン電池として厳しく管理される対象でもあります。中国では、安全対策の強化により、容量制限や持ち込み方法に加えて、3C認証といった独自のチェックポイントも重要になってきています。
「日本では普通に持ち込めたのに、中国では止められた」というケースも珍しくなく、事前にルールを知らないと空港でトラブルになる可能性もあります。さらに深圳のように電子機器が安く手に入る都市では、現地で購入したモバイルバッテリーがそのまま飛行機に持ち込めない、といったケースも起こり得ます。
この記事では、2026年時点で押さえておきたい中国のモバイルバッテリー持ち込みルールについて、容量制限や機内持ち込みの基本から、深圳という都市ならではの注意点まで、わかりやすく解説していきます。旅行や出張前にしっかり確認して、空港で慌てないように準備しておきましょう。

中国でモバイルバッテリーを飛行機に持ち込むときの要点
中国の飛行機でモバイルバッテリーを持ち込む場合、まず押さえておきたいポイントは次のとおりです。
- モバイルバッテリーは預け荷物に入れられない
- 原則として機内持ち込み手荷物に入れる
- 100Wh以下のものが基本的に持ち込みやすい
- 100Wh超〜160Wh以下は航空会社の承認が必要になる場合がある
- 160Whを超えるものは原則持ち込み不可
- 容量表示やWh表示が読めないものは避ける
- 中国国内線では3C認証マークの有無にも注意
- 深圳など現地で購入する場合は、安さだけで選ばない
- 機内での使用可否は航空会社や乗務員の指示に従う
中国ではスマートフォン決済、地図アプリ、翻訳アプリ、配車アプリを使う場面が多いため、モバイルバッテリーは旅行や出張の必需品です。特に深圳のような大都市では、地下鉄移動、展示会、商談、観光などで一日中スマートフォンを使う人も多いでしょう。ただし、モバイルバッテリーはリチウムイオン電池を内蔵しているため、航空機では安全管理の対象になります。便利なアイテムではありますが、飛行機に乗るときは「いつもの荷物」と同じ感覚で扱わないことが大切です。
中国の飛行機でモバイルバッテリーは持ち込める?
結論から言うと、条件を満たしていれば、中国の飛行機にもモバイルバッテリーは持ち込めます。
ただし、どのようなモバイルバッテリーでも自由に持ち込めるわけではありません。容量、本体表示、認証マーク、持ち込み方法によっては、空港の保安検査で止められることがあります。
特に注意したいのは、モバイルバッテリーを預け荷物に入れてはいけないという点です。
スーツケースの中に入れて航空会社のカウンターで預けるのではなく、リュックや手提げバッグなど、機内に持ち込む手荷物の中に入れて管理します。
これは中国だけの特殊なルールではありません。モバイルバッテリーに使われるリチウムイオン電池は、発熱や発火のリスクがあるため、万が一の際にすぐ対応できる客室内で管理する考え方が一般的です。
貨物室に預けたスーツケースの中でトラブルが起きると、発見が遅れる可能性があります。そのため、予備バッテリーやモバイルバッテリーは、預け荷物ではなく機内持ち込みにする必要があります。
容量の目安は「100Wh以下」
モバイルバッテリーを飛行機に持ち込むとき、最も重要なのが容量です。
多くの人はモバイルバッテリーを「10,000mAh」や「20,000mAh」という表示で選んでいると思います。しかし、航空機のルールでは、mAhだけではなくWh、つまりワット時で判断されます。
一般的な目安は次のとおりです。
- 100Wh以下:比較的持ち込みやすい
- 100Wh超〜160Wh以下:航空会社の承認が必要になる場合あり
- 160Wh超:原則持ち込み不可
Whは、次の計算で確認できます。
Wh = V × mAh ÷ 1000
たとえば、定格電圧が3.7Vのモバイルバッテリーなら、10,000mAhは約37Wh、20,000mAhは約74Whです。一般的なスマートフォン用モバイルバッテリーであれば、多くは100Wh以下に収まります。
一方で、30,000mAhクラスの大容量モバイルバッテリーになると、100Whを超える可能性があります。大容量タイプは便利ですが、中国の空港で確認に時間がかかったり、航空会社の承認を求められたりする可能性があります。
中国旅行や深圳出張に持っていくなら、基本的には10,000mAh〜20,000mAh程度の信頼できる製品を選ぶのが現実的です。スマートフォンの充電には十分で、保安検査でも説明しやすい容量です。
本体表示が読めないモバイルバッテリーは避ける
中国の空港で意外と問題になりやすいのが、モバイルバッテリー本体の表示です。
容量や電圧、Wh、メーカー名、型番などがはっきり確認できないものは、保安検査で持ち込みを断られる可能性があります。
たとえば、次のようなものは注意が必要です。
- 長年使っていて表示が消えているもの
- ラベルが剥がれているもの
- 容量表示がないもの
- ノーブランドで仕様が不明なもの
- 外装が膨らんでいるもの
- 破損や変形があるもの
特に、空港の保安検査では「実際に何Whなのか」「安全基準を満たしているのか」が確認されます。自分では問題ないと思っていても、係員が確認できなければ持ち込み不可と判断されることがあります。
旅行用に使うモバイルバッテリーは、普段使いの古いものではなく、表示がはっきり残っている状態の良いものを選びましょう。
2026年に注意したい「3C認証」
中国でモバイルバッテリーを持ち込む際、近年特に注意したいのが3C認証です。
3C認証とは、中国の強制製品認証制度で、中国国内で販売される一部製品に求められる安全認証です。モバイルバッテリーについても、中国国内で安全管理が強化される流れがあります。
特に中国国内線では、3Cマークがないモバイルバッテリー、3Cマークが不明瞭なもの、リコール対象の製品などについて、持ち込みが制限されるケースがあります。
そのため、2026年に中国で飛行機を利用する場合は、容量だけでなく、3Cマークの有無にも注意したほうが安心です。
日本で購入したモバイルバッテリーにはPSEマークが付いていることが多いですが、中国の空港では中国側の運用に従う必要があります。特に中国国内線に乗る場合、日本の基準だけで問題ないとは限りません。
東京から深圳へ行くだけでなく、深圳から北京、上海、成都、広州など中国国内の別都市へ移動する予定がある人は、より慎重に確認しておきましょう。

機内での使用禁止も
モバイルバッテリーを機内に持ち込めたとしても、機内で自由に使えるとは限りません。
航空会社によっては、飛行中にモバイルバッテリーを使った充電を制限している場合があります。また、使用できる場合でも、座席ポケットやカバンの奥に入れたまま充電すると、発熱に気づきにくくなります。特に最近、機内でモバイルバッテリーの使用する際に発火・爆発事故の報道も出ているため、モバイルバッテリー機内利用は今後さらに厳しく規制されるでしょう。
スマートフォンの電池が不安な場合は、空港に到着する前、または搭乗前の待ち時間にある程度充電しておくと安心です。
中国深圳に有名なモバイルバッテリーメーカーが多数
モバイルバッテリーといえば、日本やアメリカのブランドを思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし実は、その多くが中国・深圳に本社や開発拠点を置いている企業です。深圳は「世界の電子機器の中心地」とも呼ばれ、設計から製造までを一気通貫で行える環境が整っているため、高品質なモバイルバッテリーが次々と生まれています。ここでは、その中でも特に知名度と実績のある3社を紹介します。
Anker(アンカー)
まず代表的なのがAnker(アンカー)です。日本でも非常に人気が高く、家電量販店やAmazonで見かけないことはないほどの定番ブランドですが、本社は深圳にあります。品質管理や安全性に定評があり、飛行機への持ち込みを前提とした設計の製品も多いため、旅行や出張用としても安心して選べるメーカーです。
Anker Japan 公式オンラインストア


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Xiaomi(シャオミ)
次に紹介するのはXiaomi(シャオミ)です。スマートフォンで有名な企業ですが、モバイルバッテリーでも高いコストパフォーマンスを誇ります。シンプルで無駄のない設計と手頃な価格帯が特徴で、中国国内では定番の選択肢の一つです。深圳を含む中国の電子産業圏の強みを活かした製品づくりが魅力です。
Baseus(ベースアス)
そしてもう一社がBaseus(ベースアス)です。日本ではやや知名度が劣るものの、ガジェット好きの間では人気のブランドで、こちらも深圳発のメーカーです。デザイン性と機能性を両立した製品が多く、急速充電や多ポート対応など、トレンドを取り入れたモデルを積極的に展開しています。
このように、普段何気なく使っているモバイルバッテリーも、その多くが深圳という都市から生まれています。深圳は単なる製造拠点ではなく、世界のガジェットを支える“開発の中心地”でもあるのです。
ベースアステクノロジージャパン株…


Baseus (ベースアス) Japan 公式サイト
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