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先日、深圳大学東京校では、警視庁四谷警察署防犯課の警官の方をお招きし、全学年の在校生を対象とした「特殊詐欺加害防止講習会」を開催しました。近年、大学生を狙った「高収入」「簡単に稼げる」といった甘い誘いによる闇バイト被害が急増しています。本学でも、学生が安心して学業に専念できる環境を守るため、早期の防犯教育が重要だと考え、今回の講習会を実施しました。

「え?!知らなかった」——学生たちの驚きの声

講習会では、警察官の方が実際に事件で使われた特殊詐欺の事例を取り上げながら、大学生が知らないうちに加害者側として巻き込まれてしまうケースを丁寧に説明してくださいました。

たとえば、

  • 「スマホで連絡するだけの簡単な仕事」
  • 「荷物を受け取って指定場所に置くだけ」
  • 「口座を貸してくれれば高額報酬」

といった軽い誘いが、実際には詐欺グループによる“受け子・出し子”や資金洗浄(マネーロンダリング)に利用されるケースがほとんどだということ。

説明が進むにつれ、学生たちからは
「え?!そんな仕組みだったの?」
「知らないうちに犯罪に加担するなんてこわい…」
と驚きの声があがりました。

多くの学生は「闇バイト」の裏に犯罪が潜んでいることをなんとなく知ってはいたものの、「ここまで具体的な犯罪の一部になってしまう」という認識は薄かったようです。

「自分には関係ない」が一番危険

講師の警察官は、特に大学生に多い心理として「自分には関係ない」「犯罪とは無縁」という思い込みを挙げました。この油断こそが、詐欺グループの付け入る隙になるとのことです。

一度でも指示に従い、荷物を受け取ったり、口座を提供したりすれば、それは立派な特殊詐欺の加害者として扱われます。
しかも、「知らなかった」「犯罪だと思わなかった」では通用しません。

講習会では、闇バイトの実態を理解することの大切さや、怪しい誘いがあった場合の相談先として、警視庁の防犯窓口や大学の学生相談室などが紹介されました。

若い世代こそ正しい知識が必要

特殊詐欺の手口は年々巧妙化しており、SNSを通じて若者を狙うケースが増えています。本学としても、今回の講習会を機に学生が犯罪から遠ざかるだけでなく、周囲の友人や家族にも注意喚起できるようになることを期待しています。

大学生は社会に出る前の大切な準備期間。
知らなかった、気づかなかった、では取り返しがつかないこともあります。

今回の講習会は、学生が自分の身を守り、誤って犯罪に巻き込まれないための非常に貴重な機会となりました。今後も本学では、学生の安全と成長を支える取り組みを継続してまいります。

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