
深圳大学東京校では先日、4年生の中山壱生さんが主催する特別イベント「お茶会」が開催されました。当日は本校学生だけでなく、創価大学や青山学院大学といった日本の有名大学の学生、さらには深圳大学本校からの留学生も参加し、大学の枠を超えた交流が実現しました。
中国語を学ぶ学生、中国文化に関心を持つ学生が一堂に会し、和やかで豊かな学びの場となりました。

美しい茶器とともに広がる、中国文化の奥深さ
中山さんは中国留学時に入手したという美しい茶の具を持参し、まるでプロの茶藝師のような所作でお茶を淹れてくれました。テーブルに並ぶ茶器はどれも繊細で、光の当たり方によって色彩が変化し、参加者の目を楽しませます。


今回振る舞われたのは、中国の緑茶・黒茶・ジャスミン茶、そして日本の紅茶・緑茶など、多様なラインナップ。お茶の香りが広がるたび、参加者から「これはどんな産地?」「日本茶との淹れ方の違いは?」といった質問が自然と飛び交い、中国文化への理解が深まっていきました。






日中交流が生む、新しい視点と学び
今回の“お茶会”の最大の魅力は、まさに日中交流が自然に生まれたことです。深圳大学本校の学生からは、中国の大学生活や留学事情、さらには現地で流行している最新のアプリや文化についての話も聞くことができ、日本の学生にとっては新鮮な情報ばかり。
一方、創価大学や青山学院大学の学生からは、日本の大学での学びや就職活動のリアルな状況について語られ、中国の学生たちも興味津々。お茶を介して文化と価値観が交わり、国境を越えたコミュニケーションが自然に育まれました。



社会実践としての価値——中国語学科で学ぶ“ことばの先にあるもの”
深圳大学東京校の中国語学科では、語学そのものだけでなく、言葉の背景にある文化・価値観を理解することを重視しています。今回のイベントはまさにその理念を体現する場となりました。
中国語を学ぶ学生にとって、教科書では知り得ない“生きた文化”に触れることは、語学力の向上に直結します。茶器の名称、お茶の産地、お茶にまつわる故事成語など、会話の随所に専門的な語彙が登場し、学生たちは楽しみながら知識を深めていました。
さらに、異なる大学の学生と交流し、自分の考えを伝え合う経験は、将来どのような社会に進んでも求められる“実践的コミュニケーション能力”につながります。本イベントは、まさに大学教育と社会実践をつなぐ貴重な機会となりました。

日本の有名大学とのつながりが広げる可能性
創価大学や青山学院大学といった、国内の著名大学の学生が参加したことで、多様なバックグラウンドの意見や価値観に触れることができました。学部も学年も異なる学生が同じテーブルでお茶を味わいながら語り合う光景は、まさに大学間交流の理想形といえるでしょう。
こうした場をきっかけに、新たな共同企画が生まれたり、留学に興味を持った学生が中国語学習を始めたりする可能性も大いにあります。深圳大学東京校が持つ“国際交流のハブ”としての役割を改めて感じさせてくれるイベントとなりました。
お茶がつなぐ、文化・ことば・そして未来
今回の「お茶会」は、単なるティータイムではなく、
茶文化を深く味わい、日中の学生が互いに学びを共有し合う特別な時間となりました。
お茶を囲むだけで、人はここまで自然に心を開き、文化の違いを超えて繋がることができる——。そのことを改めて実感できる、温かいイベントでした。
深圳大学東京校では、今後も中国語や中国文化を軸に、学生たちが主体となって挑戦できる場を積極的に創出していきます。次はどんな交流が生まれるのか、どうぞご期待ください。
