
2024年12月9日、深圳大学東京校の左右真哉副校長は、サウジアラビアのプリンス・スルタン大学(Prince Sultan University)と深圳大学が共同で設立するプリンス・スルタン大学孔子学院を訪問しました。本訪問は、両校の友好関係を一層深め、今後の教育交流と協力の拡大に向けた重要な機会となりました。

互いの教育理念・校区の特色を紹介し理解を深める
訪問中、左右副校長は、深圳大学外国学院副教授であり、孔子学院中国側院長を務める張新穎(ちょう・しんえい)氏と会談を行いました。
双方は、それぞれの校区における教育理念、運営状況、将来の展望について紹介し合い、中沙(中国・サウジアラビア)間の教育・文化交流の可能性について意見を交わしました。

特に張院長からは、サウジアラビア特有の文化的・社会的背景、現地の教育環境、そして孔子学院が同国で果たすべき役割について詳しい説明があり、深圳大学東京校にとって貴重な知見となりました。



サウジアラビアで存在感を増す中国企業
会談の中では、サウジアラビアの急速な経済発展と中国企業の活躍についても触れられました。
- 華為(HUAWEI)はサウジアラビアで大きな成功を収めており、ICTインフラや人材育成の面で高い評価を得ていること
- 美的(Midea)や聯想(Lenovo)などの中国企業が当地で工場建設を進めていること
- 美団(Meituan)は“Keeta(キータ)”というブランド名で外売(フードデリバリー)サービスをすでに展開していること
これらの事例は、中国企業が中東地域で存在感を高めている現状を示すとともに、中沙協力の未来に大きな可能性があることを物語っています。
国際交流の促進と今後の協力に向けて
左右副校長は、今回の訪問を通じてサウジアラビアならびにプリンス・スルタン大学孔子学院への理解が大きく深まったと述べました。深圳大学東京校としても、今後さらに国際的な教育交流を推進し、グローバルな視野を持つ人材育成に貢献していく考えを示しました。

今回の訪問は、深圳大学・深圳大学東京校・プリンス・スルタン大学孔子学院の三者による協力を一段と前進させるものです。今後も文化交流、学術協力、学生・教員の相互訪問など、多方面での連携深化が期待されます。
あわせて読みたい
サウジで初の正式な孔子学院が開校
サウジで初の正式な孔子学院が開校-
