
もうすぐ中国では「春節(旧正月)」の季節がやってきます。
春節は、日本のお正月以上に大切にされている行事で、家族が集まり、街は赤い飾りでいっぱいになり、人々は「新しい一年の始まり」を盛大に祝います。
春節の話題になると、必ず登場するのが「今年の干支」です。
日本でも干支は身近な存在ですが、中国では干支が会話のきっかけになったり、一年の雰囲気を表す言葉として使われたりします。
同じ干支を使っている日本と中国。でも、その意味や大切にされ方は少しずつ違います。
その違いに気づくことが、日本と中国の若者がお互いを理解するための第一歩になるのです。

① 干支とは何か?日本と中国に共通する文化のルーツ
干支は、もともと古代中国で生まれた考え方ですが、この干支の考え方が日本に伝わり、つまり、干支は日本と中国が共有している文化なのです。
同じルーツを持つからこそ、似ている部分と違う部分の両方が見えてきます。ここに「日中対照」として学ぶ面白さがあります。
② 日本の干支文化|身近でやさしい存在
日本では、干支はとてもカジュアルな存在です。年賀状、絵馬、カレンダー、干支の置物など、生活のあちこちに自然に溶け込んでいます。
干支占いも人気で、「同じ干支だから気が合いそう」、「今年は良い年らしい」と、軽い話題として使われることが多いでしょう。ここから分かるのは、日本では干支が「信じなければならないもの」ではなく、楽しむ文化として受け入れられているということです。
③ 中国の干支文化|考え方や価値観に近い存在
一方、中国では干支の持つ意味がもう少し深くなります。
干支は、運勢や相性、人生の節目と結びついて考えられることが多く、
今でも日常会話の中でよく使われています。
特に春節の時期には、「今年はどんな年になるのか」、「この干支の年は変化が多い」
といった話題が自然に交わされます。
④ 日中対照で見える「同じ」と「違い」
日中対照の視点で干支を見ると、日本と中国の関係がより立体的に見えてきます。
共通しているのは、
・同じ十二支
・同じ順番
・同じルーツ
でも違うのは、
・日本:生活を彩る文化
・中国:考え方や判断に関わる文化
同じものを使っていても、
文化や社会の中での役割が違うのです。
この違いを知ることは、
「どちらが正しいか」を決めることではありません。
違いを知ることで、相手を理解しやすくなる。
それが日中対照の本当の意味です。
⑤ 中国語学科で学ぶ意義|若者同士の理解を深めるために
中国語学科では、中国語を「話せる」ようになるだけでなく、中国という社会や文化を多角的に学びます。
干支のようなテーマは、言葉と文化がどれほど深く結びついているかを実感させてくれます。
これからの時代、日本と中国の若者が直接関わる場面はますます増えていきます。
そのときに必要なのは、語学力だけでなく、相手の背景を理解しようとする姿勢です。中国語学科での学びは、
日本と中国の若者をつなぐ「橋」になる力を育ててくれます。
おまけ|2026年 中国・春節の法定休暇期間
中国では春節(旧正月)は「法定祝日」として定められており、
毎年、国として公式な連休期間が設定されます。
2026年の春節(旧暦の元日)は2月17日(火)です。
これに伴い、中国の法定春節休暇は、
2026年2月17日(火)から2月23日(月)までの7日間
とされています。
この期間は、中国全土で新年を祝う雰囲気に包まれ、
家族と過ごす時間や伝統行事が大切にされます。
干支や春節をめぐる話題も、この時期に特に多く見られます。
中国語や中国文化を学ぶうえで、
こうした暦や祝日の知識を知っておくことは、
言葉の背景を理解する助けになります。
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