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日本のお正月とそっくり?中国の春節料理を「共通点」から学ぶ

中国の春節(旧正月)というと、「爆竹」「赤い飾り」「帰省ラッシュ」など派手で賑やかなイメージを持つ人も多いでしょう。そして料理についても「年夜飯(大晦日のごちそう)は豪華で、肉料理がずらり」と思われがちです。

でも実は、中国の春節の食文化は、私たち日本人が知っている「お正月の食卓」と驚くほど似ています。
この記事では、日本のお正月を入口にしながら、中国の春節料理をわかりやすく紹介します。北と南の違い、そして最近の変化まで一気に見ていきましょう。

まず覚えたいキーワード:春節のごちそうは「年夜飯」

春節の中心になる食事が「年夜飯」です。

  • 年夜飯:年夜饭(niányèfàn)
    意味:春節の大晦日に家族が集まって食べるごちそう

日本でいうと「年末に家族が集まって食べる特別な食事」に近い存在です。

共通点①:日中どちらも「縁起」を食べる

日本のお正月料理(おせち)は、食材に意味がありますよね。

  • 昆布=よろこぶ
  • 黒豆=まめに働く
  • 海老=長寿

中国の春節料理も同じで、味だけでなく「縁起」を食べる文化が強いです。たとえば春節の代表的な縁起食材は次の通りです。

  • 魚:鱼(yú)
    → 「余(yú)」と発音が同じで「余裕が残る」を連想する
  • 年糕:年糕(niángāo)
    → 「年年高(毎年よくなる)」を連想する
  • 餃子:饺子(jiǎozi)
    → 金運や豊かさの象徴として語られることが多い

つまり日中どちらも、「食べる=願いを込める」という感覚が共通しています。

共通点②:「何を食べるか」より「誰と食べるか」が大事

日本のお正月は、帰省して親戚と集まり、同じ食卓を囲むこと自体が大切ですよね。

中国でもまったく同じです。
春節は家族が集まる最大のイベントであり、年夜飯はその中心にあります。

  • 家族:家人(jiārén)
  • 団らん:团圆(tuányuán)

春節は料理の豪華さ以上に、家族がそろうこと(团圆)が価値だと言われます。

共通点③:実は「大晦日は控えめ、元旦はしっかり」の流れがある

中国の年夜飯は「豪華」「贅沢」「肉料理がメイン」というイメージが強いですが、実は地域によっては少し違います。

たとえば天津などでは、大晦日に肉を避けた「素餃子」を食べ、新年の初日から「肉餃子」を食べる風習があると言われています。

  • 素餃子:素饺子(sù jiǎozi)
    → 肉を使わない餃子(野菜・豆腐など)
  • 肉餃子:肉馅饺子(ròuxiàn jiǎozi)

この流れは、日本で

  • 大晦日:年越しそば(比較的シンプル)
  • 元旦:おせち(しっかり華やか)

という食のリズムと少し似ています。

つまり日中どちらも、
年越しの瞬間は控えめに整え、新年を迎えてから縁起よくしっかり食べる
という考え方があるのです。

「中国はとにかく豪華!」だけではなく、こうした地域の習慣を知ると、春節文化が一気に身近になります。

中国の「年夜飯」における北南の相違点:北は「小麦」、南は「米」から文化が分かれる

共通点が多い一方で、中国ならではの面白さが「地域差」です。
日本でもお雑煮が関東と関西で違うように、中国は国土が広いため、春節の定番料理が北と南で大きく変わります。

北方の春節:主役は「餃子」

北方(北京・天津・東北地方など)では、春節といえば餃子です。

  • 大晦日や年越しに餃子を食べる
  • 家族みんなで包むこと自体がイベント
  • 小麦文化が強いので、餃子・饅頭・麺類が多い

北方の春節料理は、全体的に「粉もの(小麦料理)」が主役になりやすいです。

南方の春節:年糕・汤圆・海鮮が強い

一方、南方(上海・江蘇・浙江・福建・広東など)では、米文化が強く、餃子よりも別の縁起料理が主役になりがちです。

代表的なのは次の3つです。

  • 年糕:年糕(niángāo)
  • 汤圆:汤圆(tāngyuán)
    → 丸い団子で「円満」「団らん」の象徴
  • 魚介:海鲜(hǎixiān)
    → 沿岸部では特に存在感が強い

南方の春節料理は「多皿で華やか」「味も多彩」という印象になりやすいです。

近年の変化:春節料理は「作る」から「選ぶ」へ

ここ数年で大きく変わってきたのが、年夜飯のスタイルです。

昔は「家で手作り」が基本でしたが、今は選択肢が一気に増えています。

  • 外食(レストランで年夜飯)
  • 宅配(デリバリー)
  • 年菜セット(春節用の料理セット)
  • 预制菜:预制菜(yùzhìcài)
    意味:温めるだけで食べられる料理、半調理食品

この変化は、日本で「おせちを買う人が増えた」流れとかなり似ています。

忙しい現代では、
“家族で食卓を囲む”という目的は変えずに、料理の負担だけを減らす
という方向に進んでいるのです。

まとめ:春節の食文化は、日本人が理解しやすい「共通点」が多い

中国の春節料理は、北と南で違いがあるものの、土台には日本のお正月と共通する感覚がたくさんあります。

  • 縁起を食べる
  • 家族が集まって食べる
  • 大晦日と元旦で“食の意味”が切り替わる地域もある
  • 現代化で「手作り一択」から変化している

日本のお正月を知っている私たちにとって、春節は「遠い文化」ではありません。
むしろ似ている部分が多いからこそ、違いがより面白く感じられます。

春節料理を知ることは、中国語の単語を覚えるだけでなく、文化の背景まで理解する大きな助けになります。
ぜひ今年は「年夜飯」という言葉と一緒に、中国の春節を少し身近に感じてみてください。

おまけ:中国語学習者向け「重要単語」まとめ

  • 春節:春节(Chūnjié)
  • 大晦日:除夕(Chúxī)
  • 年夜飯:年夜饭(niányèfàn)
  • 団らん:团圆(tuányuán)
  • 餃子:饺子(jiǎozi)
  • 素餃子:素饺子(sù jiǎozi)
  • 年糕:年糕(niángāo)
  • 汤圆:汤圆(tāngyuán)
  • 海鮮:海鲜(hǎixiān)
  • 预制菜:预制菜(yùzhìcài)
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