
深圳大学が、2025年6月17日に発表された米国の大学評価機関「US News & World Report」による2025年版 世界大学ランキング(Best Global Universities Rankings)で、世界156位にランクインしました。昨年に引き続き、30ランク以上の大きな上昇でした。

深圳大学は、1983年創立と比較的新しい大学ですが、近年では研究力の向上、国際化の推進、産学連携の強化を通じて目覚ましい発展を遂げています。特に理工系の分野に強く、「物理化学分野 世界9位」「ナノサイエンス分野 世界10位」「人工知能分野 世界49位」という高評価を受けています。
日本の主要大学との比較表(2025-2026版)
大学名 | US News 2025-2026ランキング ※()内はUSNews2024-2025ランキング |
---|---|
東京大学 | 84位(84位, -) |
深圳大学 | 156位(187位、31位アップ) |
京都大学 | 187位(168位、19位ダウン) |
東北大学 | 308位(311位、3位アップ) |
大阪大学 | 314位(315位、1位アップ) |
名古屋大学 | 354位(367位、13位アップ) |
慶應義塾大学 | 550位(534位、16位ダウン) |
早稲田大学 | 578位(586位、8位アップ) |
立教大学 | 1330位(ー) |
明治大学 | 2005位(1938位、67位ダウン) |
中央大学 | 2105位(2037位、68位ダウン) |
このランキングは、「研究成果」「論文の被引用数」「国際共著数」などを総合的に評価したものです。特に理系分野で国際的影響力のある大学が上位にランクされやすく、ITや物理分野に注力する深圳大学の実力が評価された結果だといえます。
深圳市はHuaweiやTencent、DJI、BYDなどのハイテク企業が集まる「中国のシリコンバレー」とも呼ばれ、イノベーションと技術開発の中心地。その中核を担う深圳大学は、地の利と時代の流れを活かし、急速に国際的地位を高めています。

日本国内でも注目度が増す大学のグローバルランキング
日本国内でも、日本国内の少子化、留学生の受け入れ等の影響で大学の国際競争力が問われる時代となっており、大学選びの基準も変化しつつあります。高校教員向けのアンケートによると、その約6割が関心を持っており、4割が進路指導に役立つと答えています。
US News Rankingとは?
US News & World Reportは、大学の年間ランキングを発表しており、これは世界中の大学を評価するものです。ランキングは、学術研究の実績、世界及び地域の研究評判、出版物の数、引用された論文の数などの指標に基づいています。これらの指標は、学生や学術専門家が大学のグローバルな地位を評価し、学習、教育、研究の機会に関連する決定をする際の参考になります。