6月1日は中国の「こどもの日」って知ってる？〜日本との違いと今どきの祝い方〜

皆さんは 6月1日が中国で「こどもの日」だということをご存じでしたか？

日本の「こどもの日」といえば 5月5日（端午の節句）が有名ですよね。
でも中国では、6月1日が「こどもの日（儿童节／Értóng Jié）」とされていて、
この日は 子どもたちにとって特別な一日なんです✨

今回はそんな中国の「こどもの日」について、日本との違いや最近の祝い方などをご紹介します♪

🎈 中国の「こどもの日」はいつ？その歴史と由来

中国の「こどもの日」は 毎年6月1日。
正式には「六一国际儿童节（Liù Yī Guójì Értóng Jié／6・1国際こどもの日）」と呼ばれています。

その由来は 1949年に開催された「国際民主婦人連盟（Women’s International Democratic Federation／WIDF）」のモスクワ会議にさかのぼります。

当時、第2次世界大戦後の世界には、戦争や貧困の影響で教育や安全を保障されていない子どもたちが数多く存在していました。さらに1942年にはチェコ・リディツェ村の子どもたちがナチスによって虐殺された事件が世界中に衝撃を与え、「世界の子どもたちの命と権利を守る運動」が各国で高まりを見せていました。

そこで WIDFは1949年のモスクワ会議で「子どもの権利を守る国際デー」を設けようと提案し、
6月1日が「国際こどもの日（International Children’s Day）」として制定されました。

中国での採用と定着

当時、中国（新中国成立直前の時期）もこの国際的な理念に賛同し、
1950年から正式に「六一儿童节」を全国で祝うことを決定しました。

この背景には、中国国内でも長年の戦争や混乱の影響で子どもの福祉向上が急務だったという社会状況があります。

新たな国家建設において「子どもこそ未来の希望」という価値観が強調され、
教育・文化政策の一環として「儿童节」を 国家的な重要行事と位置づけたのです✨。

1950年代以降は、
✅ 幼稚園・学校での行事
✅ 地方自治体による子ども向けイベント
✅ メディアでの「子どもの権利」普及活動

などを通じて 全国的な文化として定着していきました。

🌍 現在の儿童节の意義

現在でも「儿童节」は、単なる「お祭りの日」ではなく、

「子どもの成長を社会全体で祝福し支える日」
「子どもの権利と福祉を見つめ直す日」

という 教育的・文化的な意義が大切にされています。

そのため、学校行事では単なる娯楽だけでなく、
✅ 平和教育
✅ 人権意識の育成
✅ 友情・協力を学ぶ活動

などがプログラムに組み込まれるケースも多いんですよ✨

🎎 日本の「こどもの日」との違いは？

🇯🇵 日本	🇨🇳 中国
5月5日（端午の節句）	6月1日（国際こどもの日）
祝日（ゴールデンウィークの一部）	法定祝日ではない（登校日は学校イベントあり）
男の子の日として始まり → 今は男女共通	男女共通の「こどもの日」
伝統文化（鯉のぼり・柏餅・五月人形）	国際デー由来で現代的な祝い方が中心
家族でお祝いする家庭行事	学校や地域でのイベントがメイン